北欧にはまるで童話の絵本から出てきたような、愛らしく温もりを感じさせる街並みがありますね。今回はそんな雰囲気を感じさせる、「パルムグレン ピアノ名曲集」をご紹介します。中級程度で弾けて、キラキラしたフレーズも魅力ですよ!
セリム・パルムグレン
「パルムグレン ピアノ名曲集」
北欧の作曲家の作品には、雄大な自然とそこに息づく生命の神秘のようなものを感じる独特な魅力がありますね。大部分がピアノ曲であるパルムグレンの作品も、そうしたスカンディナヴィアの色彩を帯びた叙情的な小品が多く、まるでこじんまりとしていて愛らしさや温もりを感じる北欧の街並みのようです。
パルムグレンは彼が師事したカスキ同様、あまり有名でなく、楽譜もあまり出回っていませんが、全音楽譜出版社の「パルムグレン ピアノ名曲集」は中級レベルで弾けるパルムグレンの魅力的な曲がいくつも収録されている貴重な一冊です。大人の方にもおすすめですよ。
「パルムグレン ピアノ名曲集」の収録曲
- 3つの夜想的情景 1.「星はまたたく」(Nocturne in Three Scenes 1. The stars are twinkling Op. 72-1)
- 3つの夜想的情景 2.「夜の歌」(Nocturne in Three Scenes 2. Night song Op. 72-2)
- 3つの夜想的情景 3.「曙」(Nocturne in Three Scenes 3. Dawn Op. 72-3)
- 春 4.「五月の夜」(Spring 4. May night Op. 27-4)
- 春 3.「とんぼ」(Spring 3. Dragonfly Op. 27-3)
- ロマンス (Romance Op. 73-1)
- 黄昏の幻想 (Evening Reverie Op. 73-3)
- 粉雪 (Snowflakes Op. 57-2)
- さあ行こう (En route [Etude de Concert] Op. 9)
- 24の前奏曲 9.「子守歌」(24 Preludes 9. Cradle song Op. 17-9)
- 24の前奏曲 12.「海」(24 Preludes 12. The sea Op. 17-12)
- 24の前奏曲 14.「ペザンテ」(24 Preludes 14. Pesante Op. 17-14)
- 24の前奏曲 19.「鳥の歌」(24 Preludes 19. Bird song Op. 17-19)
- 24の前奏曲 23.「ヴェネツィア」(24 Preludes 23. Venezia Op. 17-23)
- 24の前奏曲 24.「戦争」(24 Preludes 24. The war Op. 17-24)
- フィンランドの歌と踊り「流れのほとりで」(Finnish folk songs and dances: Beside the stream)
- フィンランドの歌と踊り「歌あそび」(Finnish folk songs and dances: A song game)
- フィンランドの歌と踊り「ある夏の夜に」(Finnish folk songs and dances: One night in summer)
- フィンランドの歌と踊り「森の木々はささやく」(Finnish folk songs and dances: Forest trees are swaying)
- 2つのコントラスト「別れ」(Two Contrasts: Les adieux)
- 2つのコントラスト「アルルカン」(Two Contrasts: Arlequin)
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収録曲をYouTubeで聴いてみよう!
粉雪
春 4.「五月の夜」
春 3.「とんぼ」
3つの夜想的情景(全曲)
さあ行こう
24の前奏曲 12.「海」
2つのコントラスト「別れ」
2つのコントラスト「アルルカン」
楽譜はこちらから
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TeeJay
ピアノ教師。海外のとある国でピアノを教えつつ感じたのは、良質の楽譜に容易に接することができる環境は本当にありがたいということ。ピアノレッスンや練習で、テクニックの習得だけでなく、音楽を表現する楽しみを味わうのに役立ついろいろな楽譜をご紹介しています。
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